CMのような料理動画の撮影方法
グルメなコンテンツクリエイターである私たちは、常に新しいレストランや美味しいレシピを探しています。ほとんどの場合、みなさんと同じようにソーシャルメディアの情報を参考にしています。友人のおススメも有効な情報ですが、美味しそうな料理映像を見ると、実際にお店に行って食べてみたくなりますよね。
さて、美味しそうな料理の写真や動画を見慣れていても、実際に自分で撮影してみると、なかなか期待した通りにはならないものです。
料理の撮影は、いわゆるアートと言ってよいでしょう。
私たちはフードスタイリストでもなければ、料理専門のブロガーやカメラマンでもありません。高価な機材や、マスターシェフのような料理の腕前がなくても、美味しそうな料理動画撮影のテクニックをみなさんにお伝えできればと思います。
この動画では、パンケーキをフワフワに見せる撮影テクニックから、テレビで見るようなCM映像に近付けるための画像処理まで、プロセス全体を紹介していきます。
頭の中にCMの映像が焼き付いていれば、どんな準備が必要になるのか、想像はつきますね？そう、クローズアップの撮影なら特に、被写体の選択が重要です。私たちは、美味しそうなパンケーキとシロップをチョイスしました。伝統的なパンケーキはしんなりしやすいので、レシピを変更して流行りの日本風スフレパンケーキにしてみました。これを知らないあなたは損してますよ。
パンケーキのサイズを揃えたかったので、目玉焼きリングを使用してみたところ、厚みのある焼き上がりにすることができました。料理動画を撮影するのなら、こういったチップスやテクニックを覚えておくとよいと思います。
映像クリエイターであり、ピーナッツバターの愛好家でもあり、料理が趣味のChase Madsenによると、膨らみを良くするためにはベーキングパウダーを少し多めにして、少量のホワイトビネガー（レモンジュースでの代用も可）を加えると良いそうです。"
撮影の仕事はDIYがすべて、といっても過言ではありません。普段よく目にするCM映像の理想的な動きを再現するために、様々な機材を使って工夫をしました。
料理のクローズアップショットには、光が非常に重要です。強調したい要素が何なのかをまず明確にしましょう。この動画では、3台のSola 6+ ライトパネルと、最大照度1600luxのマンフロットLYKOS LEDパネル1台を使用しました。ライティングはショットごとに変えています。ライトの固定には、マンフロットスプリングクランプとアベンジャーグリップヘッドを使用しました。
Genie II リニアでパンケーキを上下移動させ、さらにGenie Mini IIで回転運動を加えて、3つのパンケーキが中央で合体するタイミングを調整しました。
撮影を円滑に行うために、ナイトロテックフルードビデオ雲台も使用しました。この雲台は無段階カウンターバランスを装備しているため、レンズ交換等でカメラのバランスが変わるような撮影の時にとても重宝します。
後処理の手間をできるだけ省くために、ワイヤーを黒く塗装してブルーミングを抑えるなど、撮影の段階からも様々な工夫を凝らしました。撮影後の後工程は、映像クリエイターであり特殊効果の魔術師でもあるMatthijs Blokが、Nukeを使って行いました。実行した作業は、ワイヤーの消去、背景のゴミ取り、そしてカラーグレーディングの3つですが、詳細は動画で確認してください。
最後の仕上げ
最後の仕上げとしてプロのナレーションを追加し（ネットで検索すると、この手のサービスを提供するサプライヤーがたくさんあります）、クールなモーショングラフィックスを合成すれば、フワフワパンケーキのCM映像が完成です。
あなたもマンフロットとSyrpの機材を活用して、クリエイティブでオンリーワンの映像制作にチャレンジしてみてください。例えばデコレーションケーキを作る工程を、回転させながら撮影したり、バンズとお肉が合体してハンバーガーが完成する様子を再現するなど、楽しい動画が撮影できたら私たちにもぜひ共有してくださいね。
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