ジンバルを活用した動画撮影
私たちは現在、世界中の様々な場所を訪れ、手軽な機材で簡単に4K動画を撮影し、長編映画のような本格的な映像を誰でも制作できるようになりました。
従来と比較して、一体何が変わったのでしょうか?
基本的にはすべてが変わったと言えますが、この記事では特に、近年目覚ましい進化を遂げたジンバルについて話していきたいと思います。
まず、ジンバルとは何か、ジンバルの使い方、プロ並みの動画の作り方について、そしてマンフロットのジンバル のラインアップとそれらの特長について説明していきます。
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まず、ジンバルについてあらためて整理してみましょう。
一般的なジンバルの言葉の意味は、ある物体(ここではカメラ)を任意の方向に傾けても、水平を保ってくれる装置のことを指します。
最新式のジンバルは、複雑な電子回路やセンサー、モーターなどを駆使して意図しないカメラの動きを相殺し、安定した状態で撮影ができるようになっています。センサーが揺れや振動を検知し、ブラシレスモーターで動きを補正する仕組みです。
そのため、移動しながらの撮影でもカメラがブレることなくスムーズな動画の撮影が可能となり、プロの撮影現場では欠かせない機材になっています。
ジンバル活用のテクニックとポイント
ジンバルを正しく動作させるためには、カメラ装着時のバランス調整が大事な作業です。正しくバランスがとれていないと、モーターに余分な負荷がかかり、振動が生じる場合があります。
カメラを付け替えたり、レンズ交換やフィルターの装着などで重量配分が変わった場合は、その都度バランスを再調整する必要があります。まずジンバルのすべての軸をロックし、1軸ずつ順番にロックを解除してバランスを調整していきます。
ジンバル使用時のチップスは他にも。以下に代表的なものをいくつか紹介します:
● 撮影時はジンバルを体に密着させる。ジンバルを体に密着させると、背中や腰への負担が軽くなり、カメラをコントロールしやすくなります。
● 撮影時の動きはゆっくりと。動きが速すぎると、被写体をフレームに収めたり追跡したりすることが難しくなります。
● 撮影中のジンバルの取り回しは、腕や手首だけでなく、上半身全体で。上半身全体を使うことで、カメラワークがよりスムーズかつ自然になります。
● 膝を曲げたまま後ろ歩き。昔から知られているテクニックですが、後ろ向きに歩くとことで、ステップが安定し、被写体のスピードを抑えてフレームに収めやすくなります。
● ジンバルの感度設定は低めに。感度が高すぎると、ジンバルが僅かな動きにも反応してしまい、映像にブレが生じる場合があります。
最後に、お求めのジンバルが、お持ちのカメラとアクセサリー、あるいは将来購入予定の機材に適した耐荷重性能であるかどうかを確認しましょう。十分な耐荷重が無いとモーターに過度の負荷が加わり、バランスを保てなくなって映像がブレる場合があります。
はマンフロットのエントリーレベルのジンバルで、2.2 kgの耐荷重性能を備えています。上位モデルの は4.6kgの耐荷重性能で、どちらのモデルもミラーレスカメラやデジタル一眼レフカメラ用に設計されています。
プロの映像の作り方 - すべてを融合する
ジンバルの使用が自然な映像を撮影する第一歩となりますが、具体的にはどのように腕を磨けばよいのでしょうか。重要なのは知識、経験、テクノロジーのすべてを融合することです。
まずは知識と経験から。動画撮影上達のプロセスは、終わりのない旅のようなものです。新しい撮影技法やアプローチの手法が次々と登場し、すべてのビデオグラファーがそれぞれ独自のスタイルを持っています。ワークショップやチュートリアル動画などを活用して、経験豊富なビデオグラファーから多くを学び、それを実践してみることが上達の近道となります。
知識と経験の蓄積によって撮影のスキルを向上させることができるのに対して、テクノロジーはアイデアを実現するためのツールを提供してくれます。どの機材を選ぶかによって、撮影できる映像が大きく変わってきます。
マンフロット
のようなモジュール式のジンバルであれば、様々な撮影条件に対応できるようになります。取り外すとリモコンになるハンドルがひとつの特長ですが、 ハンドルにはジャイロセンサーが内蔵されているため、ハンドルの動きでジンバルのカメラの向きを制御することも可能なため、ジンバルヘッドを三脚に乗せて使用することもできます。
ジンバル撮影でブームを使用するとグランドレベルからドローンのようなハイアングルまで撮影領域が拡大し、フレキシブルで自由な撮影が可能になります。マンフロットの
なら軽量・コンパクトなカーボンファイバー製で、最大伸長時でも6.5kgの耐荷重性能を備えているため、様々なジンバルと組み合わせて使用することができます。MVG220およびMVG460には
のオプションも用意されており、多くのレンズに対応しています。ジンバル本体のマルチファンクションノブからリアルタイムでカメラのフォーカスやズームを制御することができます。始めてみよう
マンフロットのジンバルの コレクションページでさらに詳しい情報を紹介しています。また、マンフロットのYouTubeチャンネル Manfrotto Imagine Moreでは、チュートリアルやプロのカメラマンが撮影した現場の映像から最新のテクニックを学ぶことができます。