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プロが教えるフードコマーシャルの撮り方:
撮影テクニック解説

Syrp Labのチームメンバーは映像制作者、コンテンツ制作者でありながら、大の食道楽でもあります。新しいレストランやレシピ、最新のトレンドに挑戦するだけではありません(もちろん、それもたくさんありますが)。私たちは、次世代のクリエイターがどのように撮影し、テクノロジーを駆使して、新たにグルメの美味しさを表現するかに注目しています。

誰もがネット上で美味しそうな料理の写真や映像を見たことがあると思います。今回は自分で同じ映像を再現する方法を追求し、実験を行いました。

われわれはプロのフードスタイリストやフードフォトグラファーではありません。しかし、映像制作について多少なりとも知っているので、高価な設備やミシュラン・スター級の調理技術を持たずに、最高に美味しいフードコマーシャルを再現する方法について、いくつかのコツをお伝えします。

このビデオでは、撮影の全ての工程についてご紹介します。例えば、使っている機材、スタジオのセッティング、料理撮影のテクニック、そしてテレビで見るのと同じくらい素晴らしい仕上がりを実現する方法などです。

フードコマーシャルの撮影を迅速かつ円滑に進めるには、
事前準備が重要です

経験則から言うと、撮影前のプランニングと準備に時間をかけることが大事です。特に食品の撮影では、料理がメインであり、近距離の撮影は細部が極めて重要になります。

今回は、パンケーキが自動的に回転しながら、上からメープルシロップやソースをかけるというフードコマーシャルを再現したいと思います。私たち全員、パンケーキとシロップが大好きなので、このテーマにしました。普通のパンケーキは薄くて崩れやすいのですが、日本のスフレパンケーキは小さくて厚みがあり、扱いやすいんです。しかも美味しいので、まだ食べたことがない人は、ぜひ試してみてください。

自分でスフレパンケーキを作る場合、以下のようなコツがあります。

  • ●ベーキングパウダーの量を少し増やす。
  • ●生地にお酢を小さじ1杯、よく混ぜて、膨張剤が十分に働くようにします。
  • ●パンケーキの形や大きさを一定に保つために、目玉焼きのリングを使用します。

 

スタジオのセッティングと機材の選択

では、高価なプロ用機材を使わずに、自宅の撮影スタジオでどうやってこのようなフードコマーシャルが再現できるのでしょう。答えは、根気よく検証し、独自の創造性を発揮することです。 をいくつを使って、パンケーキの上下の動きをコントロールし、 Genie Mini II で回転の動きを実現しました。両方同時に動かせて、プロ並のコマーシャルと同じレベルのスムーズな動きとコントロールの精度を再現しました。

料理の仕上げも重要ですが、スフレパンケーキを美味しそうに見せるために、ライトの使い方も重要です。今回の動画では、 Litepanels Sola 6+ を3台と Manfrotto Lykos LED パネル1台を使い、可能な限り明るくして、良い感じの被写界深度が出るようにしました。

ライトの配置について、機材や自宅の撮影スタジオのセッティング、撮影する料理の種類によって変わってきます。プランニングの際ににライティングの配置も考慮し、撮影前にテスト撮影を行ったほうが、望ましい効果を得られます。

コマーシャルのデザインとポストプロダクションの一体化

撮影終了後、特殊効果のマジシャンであるMatthijs Blokが、Nukeを使って映像のポストプロダクションを行いました。このプロセスでは、ワイヤーの除去、背景のクリーンアップ、カラーグレーディングの適用という3つの主要なステップを踏みました。カラーグレーディングは、料理撮影において最も重要なステップの1つです。なぜなら、人間の目は、料理がほんの少し不自然でも察知することができるからです。

全体として、今回の結果にとても満足しています。そして、このパンケーキをずっと食べ続けたいと思います。ポストプロダクションの詳細、料理撮影のテクニック、そして今度われわれがチャレンジしたいことについては、ぜひビデオでご覧ください